大学生のスマホゲーのブログ

スマホゲーのレビューを自己満で書いていくよ

自作マシンを戦わせる物理オンライン対戦ゲーム

車体にパーツをくっつけてバトルマシンを作成し、他プレイヤーのマシンと戦わせる、手軽なオンライン対戦ゲームが公開され、世界的な人気になっています。
CATS: Crash Arena Turbo Stars」です。

簡単にマシンを作れ、バトルも数秒で終わる、サクサク遊べる内容。
しかし使えるパーツの種類が豊富で、物理シミュレートされた戦闘は予想外の出来事も起こり、延々と作成&バトルを繰り返してしまう面白さがあります。
オンライン対戦ゲームにありがちな「重さ」もなく、気楽に楽しめます。

開発は Cut the Rope シリーズで知られる ZeptoLab。
知育玩具を作っていたこともあるメーカーで、それらしい作品ですね。

難点は クラッシュ・ロワイヤル で一般化した、時間が経たないと中身を得られない宝箱のシステム。
これがゲームのテンポを悪化させています・・・

CATS: Crash Arena Turbo Stars
CATS: Crash Arena Turbo Stars

まずはマシンを作成します。
と言っても、車体に武器と車輪、補助装備のパーツを付けるだけ。
車体にはパーツを付けられる穴が開いており、そこに対応したものをくっつけていきます。

完成したらバトル開始。
「クイックファイト」のボタンを押すと、ランダムに選ばれた相手との戦いが始まります。

戦闘は自動です。プレイヤーができるのは見守ることだけ。
互いのマシンは真っすぐ前進しながら、武器で攻撃を行います。

ただ、このゲームの戦闘シーンはリアルに物理シミュレートされています。
ぶつかり方と車体の形状によっては相手に乗り上げたり、下に潜り込むことも。
重心が悪いとひっくり返ることもあります。
場合によっては敵を乗り越えて、後方に行ってしまうことまで。
物理シミュレートらしい、予想外の出来事が起こるのが楽しさの1つですね。

もしなかなか決着が付かなかった場合、左右の壁が巨大ノコギリに変化して近付いて来ます。
先に触れた方が爆発してアウト。
「なかなか」と言っても、その時間は 10 秒。
多くは5秒程度で決着しますし、長くても 20 秒かかりません。
とにかくサクサク戦えます。 …バトル自体は。

負けても特にデメリットはありません。
そしてクイックファイトに3勝すると、パーツの入ったボックスを貰えます。
このボックスは開くまで2時間、上位のものは6時間かかり、1つずつしか開けられないのですが…
開くといくつかのパーツを入手できます。

パーツにはボディも含み、三角形の車体や丸い車体、背の高い車体まで様々。
武器や車輪を付ける穴の数と、その位置もランダムです。
武器はロケット砲や、前方に突き出すドリル、回転するノコギリなどがあり、敵を持ち上げるクレーンや、ダッシュするブーストなどの補助装置もあります。

強力なロケットで正攻法で戦っても良いですし、車高を低くして潜り込む、クレーンでひっくり返す、ダッシュしてノコギリで斬るなど、戦法は色々考えられます。
もちろん思い通りに行くとは限りませんが、戦闘も編集も簡単なので、手軽にトライ&エラーを繰り返せます。

CATS: Crash Arena Turbo Stars マシン作成画面と車体
※パーツにはライフや消費エネルギー、攻撃力などの性能がありますが、重要なのは車体に付いている穴の数と位置。
クレーンやドリルは前に付けないと意味ありませんし、位置によって重心も変わります。
いらないパーツは売却したり、素材にして他のパーツの強化に使えます。

CATS: Crash Arena Turbo Stars 戦闘中、潜り込まれたところ
※相手に潜り込まれてしまったところ。こうなると前方に攻撃する武器は当たりません。
相手は前輪を小さく、後輪を大きくしていて、それを狙った作りにしているのが解ります。

CATS: Crash Arena Turbo Stars 戦闘中、飛び越えたところ
※丸い車体でダッシュして、転がりながら相手を飛び越えたシーン。
このまま後ろから回転ノコギリで斬る戦法。
正攻法で勝てない相手にはこうした奇襲も有効ですが、転がった後にどういう体勢になるか解らないので、バクチ戦法ですね。

プレイヤーは十数人で構成されるグループに入れられ、その中でランキング争いを行います。
チャンピオンシップ」のボタンを押すとグループ内のライバル全員とバトルを行い、初めて勝った相手からは勲章を貰えます。この勲章の数を競います。
特定の相手に個別に挑戦することも可能。

チャンピオンシップの期間は2日で、上位のプレイヤーは次の「ステージ」に進みます。
ステージが進むと強力なパーツや、新しいパーツが登場
その分ライバルも強くなりますが、より高いステージを目指すのがゲームの目標ですね。

もしチャンピオンシップで全勝した場合は、期間の終了を待つことなく、その場で次のステージに上がります。
強力なマシンが作れた時はすぐ先に進め、やたら強い人がずっとグループに居座ることもありません。

チャンピオンシップとは別に、50 人ほどのグループで競われる「リーグ」もあり、こちらで上位になった時も報酬を受け取れます。
リーグはクイックファイトの勝利で得られるポイントで競います。
チャンピオンシップは同じ相手に勝っても順位は上がりませんが、リーグはバトルをやればやるほど上がっていきます。 負けが込むと下がりますが。

これらの勝利によってステージが上がると、どんどん強いパーツが出てくるため、マシンもその都度作り替えなければなりません。
強いマシンができたらずっと無敵、みたいなゲームではなく、入手パーツに合わせて改良を重ねていきます。

CATS: Crash Arena Turbo Stars チャンピオンシップのランキング
※チャンピオンシップのランキング。 まだ勝っていない相手には、ここから勝負を申し込むことができます。
時にはその相手に合わせたマシンを作ることも必要。

CATS: Crash Arena Turbo Stars ステージマップ画面
※ステージの進行画面。 過去のステージをどんなマシンで勝ち上がって来たか確認することができます。
対戦相手は基本的に、同じステージのプレイヤーから選ばれます。

ゲーム自体はとても良いのですが、個人的に気に入らないのは宝箱のシステム。
すでに述べたようにクイックファイトでボックスを得ても、それが開くまで数時間かかります。

箱は4つしかストックされず、1つ開ける度にログインする必要もあります。
序盤は待ち時間なしで得られる報酬により、パーツはどんどん貯まりますが、いずれ待たないとパーツを貰えなくなります。

箱のストックがいっぱいになってもゲーム自体は続けられます。
クリックファイトを繰り返せばリーグのポイントが増え、5連勝や10連勝すればボックスの中身が少し良くなる王冠を得られます。
よって何も得られなくなる訳ではありません。

しかし、本来得られるものがなくなる。
勝つたびに「ストックがいっぱいなのでボックスを貰えません」と表示される。
そのボックスは課金すれば待ち時間なしで開けられるため、常に課金圧力を感じ続ける。

「それでもゲームは遊べるんだから良いじゃん」という人も多いと思いますが、私的には普通のスタミナ制より嫌いで、それをこのゲームで改めて実感しましたね。

特にこのゲーム、クラロワより宝箱が貯まりやすく、普段のゲームのテンポも早いため、なおさらこのシステムによりテンポを損なっているのを感じます。

CATS: Crash Arena Turbo Stars メニュー画面でボックスが一杯
※左に4つ並んでいるのが宝箱のストック。
一杯になると対戦で勝っても報酬は(ポイント以外)なくなってしまう。
待ち時間は木の箱で2時間、紫の箱で6時間。動画広告を見ると 30 分短縮。
えぇ、課金通貨があればすぐ開けられるんですけどね…

CATS: Crash Arena Turbo Stars 賭けの画面
※2つのマシンのどちらが勝つか、パーツを賭けて予想するシステムもあります。
的中すると賭けたパーツが強化されますが、ハズレると没収。
勝負の間隔が短時間のものと長時間のものがありますが、短時間のものは当たってもわずかしか強化されないのに、ハズレると没収を食らうので割が合わない。
長時間のものを利用しましょう。ハズレても課金通貨を払えばパーツを取り戻せます。

老若男女、ライトユーザーからヘビーユーザーまで、誰でも楽しめるオンライン対戦ゲームです。
短時間で遊べ、難しい操作もないため、ヒットするのも頷ける作品。
簡単なルールながら、ほんの少しのタイヤの大きさの違いが勝敗を分けたりする、細密なゲーム作りはさすがです。

前述したように、集中して遊ぼうとするとクラロワ型の宝箱システムでヤキモキしてしまいますが、とても手軽なため長続きしやすい作品だと思います。
スマホらしい作りの、試して損のないゲームですね。