大学生のスマホゲーのブログ

スマホゲーのレビューを自己満で書いていくよ

回転寿司をテーマにした名作 TD がスマホに登場

お客さんを配置して流れてくる寿司を食い尽くす、回転寿司をテーマにした Flash ゲームの名作「寿司タワーディフェンス」。
そのパワーアップ版が登場していました。
寿司タワーディフェンス」です。

寿司タワーディフェンス改

1年半ほど前に公開されていたようですが、全然気付いていませんでした…

前作「寿司タワーディフェンス」は 2009 年に公開された古参のタワーディフェンスで、私もかなりやり込んだ作品。
有名な Flash ゲームだったので、ご存じの方も多いでしょう。

今作はそれを拡張したもので、単なる移植版ではありません。
ステージ数は各都道府県にちなんだ 47 に大幅アップ、登場する寿司やお客さんの種類も増え、空飛ぶ皿や身を隠す皿など、とんでもない寿司も登場します。
長期的な強化要素もあり、超高難度の裏ステージもあって、長く楽しめる作品になっています。

元が Flash ゲームのためか、アプリは無料。
ただし開始前に広告が表示されることがあります。
ちなみに今作の Flash 版も公開されています。

寿司タワーディフェンス改

回転寿司のレーンの上を、お皿に乗った寿司が流れてきます。
プレイヤーは資金を使い、イスの上にお客さんを配置して、これを残さず食べていきます。
要するに、寿司が敵、お客さんがタワー(迎撃兵器)のルート固定型タワーディフェンスですね。

最初に呼べるお客さんは多めに食べる「男の子」と、射程が長い「女の子」のみ。
しかしステージクリアするごとに「大学生」「太った男」「リポーター」などの新しいお客さんが追加されていきます。

上位のお客さんは下位のお客さんのアップグレードになっていて、まず男の子を配置し、それを大学生や太った男に変えていきます。
大学生は攻撃力が高く、太った男は範囲攻撃、リポーターは速度を遅くするなど、一般的なタワーディフェンスにある特殊効果は一通りそろっています。

また、時間の経過でスキルゲージが増えていき、これを使ってレーンが止まる「配電盤故障」、寿司を食べ尽くしていく「ラクビー部来店」などの特技(?)を使用できます。

画面の左には流れてくる寿司のリストがあり、タップで次の寿司を早く呼び出すことができます。
もちろん不利になりますが、早く出すことでスコアがアップ、スキルゲージも貯まります。

食べきれなかった寿司が終点まで行くとライフが減少。
回転寿司だからか、流れていった寿司はスタート地点に戻ります。
ライフが尽きるまでに全ての寿司を完食できればステージクリア。

ゲームが進むとレーンを無視して飛んでいく「飛行寿司」、ダメージを与えるとしばらく見えなくなる「忍び寿司」が登場しますが、飛行寿司は CA(キャビンアテンダント)が撃墜(?)でき、隠れる寿司は主婦が見破れます。
リストを確認しながら、対抗できるユニットを準備することも大切です。

寿司タワーディフェンス改 ラグビー部
※一列になって通過していくラグビー部が寿司をバクバク食べていく!
ゲージは自然に貯まっていくので、ヤバそうな時はスキルを惜しまず使いましょう。
資金は上の画像の丸印のところに書いてあります。やや見辛いので注意。

寿司タワーディフェンス改 飛行寿司
※空飛ぶトビウオ寿司が飛来! 色々ツッコミたいけどまずは迎撃。
対空お客さんの CA は、女の子 → 女子大生 → CA というアップグレードで合計 70 の資金が必要。
足りない時は一時停止して他のお客さんを売り、資金を確保しなければなりませんが、そうなると大抵負け。
飛行皿が来る前にお金を貯めておくのを忘れずに。
「ホコリよけカバー」という名のシールド付き寿司も出て来ます。

47 都道府県にちなんだ各ステージには、その県ならではのお寿司も登場します。
それぞれの県、及び全ての寿司には1つ1つに解説文が付いていて、それを見るのも楽しいですね。

ただ、Flash 版をそのままスマホ版にしているため、文字が小さくてフォントも見辛いです。
重要な資金表示も見にくく、この辺が難点。
遊び辛い訳ではないのですが、iPad がある人はそちらでプレイした方が良いかもしれません。

ステージをクリアすると成果と難易度に応じて「資金」と「スキルポイント」を得られます。
資金はお客さんの基本ステータスの強化に使え、スキルポイントは初期費用が増える「消費者金融」、お客さんの配置費用が減る「値切り交渉」などのお店の強化に使うことができます。

各ステージは開始前に 1~10 の難易度を設定できるのですが、さすがに高難度は十分な強化がないとクリアは困難。
ただ、難易度を高くするとクリア時のスキルポイントが増え、ノーダメージクリアなどの条件を達成できると入手資金も増加します。

難易度 10 でパーフェクトした人のみが挑戦できる「裏」の難易度もあって、タワーディフェンスの上級者でも十分なやり応えのあるゲームですね。

寿司タワーディフェンス改 日本地図
※ステージマップ。今回は各県を全て巡ります。それぞれに名物が。
ゲームが進むとレーンが複数あるステージも登場します。

寿司タワーディフェンス改 強化画面
※強化画面。キャラはステージの進行で徐々にアンロックされていきます。
ステージ中、ビジネスマンや相撲取りなどの3段階目のキャラは、さらにアップグレードして戦力をアップさせることができます。

寿司タワーディフェンス改 寿司の説明画面
※お寿司に詳しい説明があるのは前作から。お客さんや都道府県にも説明が。
BGM がやたら壮大なのもこのゲームの特徴。

初期のタワーディフェンスがベースですが、今でも十分に楽しめる作品。
各ステージのバランスもしっかり取られている印象です。

開始前の広告がやや気になるので、できれば広告削除の課金が欲しかったところ。
サイレントにしても音が消えないバグがありますが、音量を下げれば小さくなるし、ゲーム内のメニューでも音は消せます。

回転寿司というテーマが良く、やってて笑える内容。
ゲーム性も高く、TD が好きな方にはイチオシしたいアプリです。

 

魔界村の続編、'80 年代の名作アクション

激ムズながら、当時としては非常に高いクオリティで世界的にヒットした、1980 年代を代表するアクションゲームの1つ「魔界村」。
その続編である「大魔界村」がスマホに移植されました。
大魔界村 モバイル」です。

大魔界村 モバイル

4月に公開された 1942 / 戦場の狼 / 魔界村 に続く、カプコンレトロゲーム移植アプリです。

残念ながら 1942 / 戦場の狼 / 魔界村 はどれも操作性などに問題があり、新搭載された「カジュアルモード」も不評、芳しい評価は得られていません。
しかし魔界村はまだマシな方で、その続編ですから、今作もこういう表現は何ですが、まだマシです

大魔界村は前述の作品より後のゲームですから見栄えが良く、内容も非常に歯応えがあって、ステージのしかけも豊富、しっかり楽しめるアクションゲームです。
歯応えがありすぎて、今の基準だと「死にゲー」レベルのムズさなのですが…

価格は 360 円。買い切りゲームなので課金・スタミナ・広告等はありません。
他機種版の大魔界村と同じく、画面が全体的に暗いのですが、近年のスマホは発色が良いためか、実際のプレイではそんなに気になりません。

大魔界村
大魔界村

1988 年に公開された横スクロールのアクションゲームで、武器を投げて敵を倒しながら、障害物やトラップをジャンプでかわし、ステージの最後に待ち受けるボスを目指します。

操作方法はやたらデカいボタンや、スライド移動、バーチャルパッドなど複数用意されています。
さすがに物理コントローラーより操作し辛く、高難度のアクションゲームなこともあって批判は多いのですが、私的にはバーチャルパッドならスマホゲームとしては及第点の操作性かなと思います。
出来ればボタン位置などは調整させて欲しかったところですが…

他のレトロゲームアプリと同じく「カジュアル」と「クラシック」の2つのモードがあり、カジュアルだと2段ジャンプが可能で、残機が多く、さらにジャンプ中の方向転換が可能です。
しかしジャンプ中に動けるのが災いし、魔界村のテクニックである「左にジャンプしながら右を向いて撃つ」というアクションを行えず、特にボス戦が戦い辛くなっています。
(左にジャンプ中にレバーを右に入れると、その時点で右に動き始めてしまう)

これは スマホ版 魔界村 の時から問題だったのですが、残念ながら今回もそのままです… (クラシックだとオリジナル通りの挙動ですが)

そして今作のカジュアルの大きな特徴は「パンツ状態だと宝箱から必ず鎧が出る」こと。
魔界村の主人公は最初は鎧を着ていますが、ダメージを受けると鎧が壊れて裸(パンツ一丁)になります。
パンツから回復するには宝箱から出る鎧を取らなければなりません。

大魔界村は前よりたくさんの宝箱が出る反面、お邪魔キャラ(マジシャン)が出るケースが多く、なかなか鎧に戻れないのですが、カジュアルだとパンツで宝箱を開ければ確実に鎧を出せます。
おかげで難易度がかなり下がっています。

とは言え、元が「激ムズ」なので、これでもまだ「ムズ」になったぐらい。
カジュアルでも決して簡単ではありません。 むしろまだまだ死にゲー。
ともあれ 1942 や 戦場の狼 のカジュアルみたいに、簡単すぎてつまらないということはありません。

大魔界村 パンツと鎧
※宝箱ポイントがたくさんあるので、カジュアルならパンツから回復できるケースが多く、オリジナルよりはかなり遊びやすくなっています。
ちなみにクラシックだと、パンツ状態で鎧が出るのは4つ目の宝箱です。

大魔界村 上スクロールステージ
※方向キーを上に入れることで、真上に撃つことが出来るのも大魔界村の特徴。
ジャンプ中に下に入れれば下撃ちも可能です。

魔界村大魔界村の大きな違いは「魔法」があること。
大魔界村は鎧がある状態で宝箱を開けていると「魔法の鎧」が出てきて、着ると武器ごとに異なる魔法を使用できます。

この魔法は、オリジナルは攻撃ボタンを押しっぱなしにして発動させたのですが、スマホ版は(クラシック / カジュアルを問わず)自動でチャージされるようになっています。
よってチャージ完了後は、単に魔法ボタンを押すだけで発動。
とても手軽に連発できます。

この点でも難易度が下がっていますが、私的には元々難しいゲームだし、魔法をより有効活用できるので、良い変更だと思います。

また前作同様、クラシック / カジュアルを問わず、取得済みの武器はポーズ画面で自由に変更できます。
ミスって斧やたいまつを取って詰む、ということはありません。
むしろ「4面で前半はナイフ、後半は盾、ボスはたいまつで戦う」みたいな使い分けを行えます。
これも使い辛い武器が単なるトラップでしかなかったオリジナルより良いと思いますね。

各ステージには中間地点があり、通過していればやられてもそこから再開。
残機がなくなってゲームオーバーになるとステージの最初からになります。
チェックポイントが中間地点だけというのも厳しい点ですが、ステージをクリアできれば次回以降はそこからリスタートできます。

大魔界村 レッドアリーマー
※山のように積まれたドクロの上に座すレッドアリーマー。相変わらず強敵です。
横から攻撃を当てるのは困難。上空通過時に上撃ちで狙いましょう。

大魔界村 爆発魔法使用シーン
※斧の爆炎魔法を発動中。連射はできませんが、チャージ時間は短いです。
魔法使用中は無敵なので、これを回避に使うことも可能。

ゲーム自体は昔のまま。今作はカジュアルモードも原作の面白さを損なっている訳ではないので、操作についての酷評が多いようですが、私的には悪くない移植だと思います。
それでもオリジナルを知らない人がこれをやって楽しめるかどうかは、難しいところ…
基本的には経験者向けの「懐ゲーアプリ」ですね。

これで3月に発表された、カプコンの旧作移植タイトルは一通り発売されました。
1月に出た ロックマン も含めて評判がイマイチなので、こうした旧作移植が今後も続くかどうかは微妙ですが、私的には遊びたいタイトルは多いので、期待はしたいところです。

でも、自分がやりたいゲームとは選出がズレてるんだよな…
ソンソンとか 1943 とかエグゼドエグゼスとかやりたいけど、アレのせいでヤシチがダメとかあるんだろうか…
アーケードゲームではありませんが、魔界村シリーズも他に超魔界村極魔界村があるので、スマホで見てみたいですね。